県立長野図書館戦後70年特別企画Ⅱ
「GIFT;子どもの世界が変わった時」
―進駐軍とともにやってきた児童書と戦前・戦中・戦後―
ある月末蔵書整理日に、書庫の中で児童図書を整理していた時のこと。ふと、古ぼけた薄い本が目に留まりました。そっと本棚から取り出してみると、英語のタイトルと美しい表紙。興味をそそられ中を開いてみると、そこには「GIFT:アメリカ文化センター」のスタンプが―。
そこから今回の企画展示は始まりました。
この「GIFT」と付いた本をきっかけに県立長野図書館の歴史を紐解いてみると、そこには戦後占領期に進駐軍が設置したCIE図書館(※)の活動や、教科書の歴史、戦前・戦後の子どもの本など、戦後70年の今、あの頃何が起こっていたのか改めて知っておくべきたくさんの事柄が見えてきました。
終戦によって子どもたちの世界にどのような「GIFT」がもたらされたのか、様々な角度から見つめなおしてみたいと思います。
(※)1945年(昭和20年)11月以降、連合国軍最高司令官総司令部(GHQ/SCAP)の機関である民間情報教育局(CIE:Civil Information and Education Section)が全国23カ所に設置した図書館。
1. 期 間
平成27年12月22日(火)~平成28年1月28日(木)
2. 展示場所
県立長野図書館 2階 一般図書室
3. 内 容
○長野CIE図書館の紹介
- パネル展示
- 長野CIE図書館の蔵書であった『基礎科学教育叢書』(戦後の日本の理科教科書のモデル)や児童書の展示
○子どもの本の歴史
- 戦前から戦後の児童書・児童雑誌(大正末期~昭和25年頃)
○連合国軍最高司令官総司令部(GHQ/SCAP)による検閲
- 戦後の墨ぬり教科書や検閲を受けた児童書
左:『基礎科学教育叢書』 右:『少年倶楽部』【長野県立歴史館蔵】
▼企画展示の様子は当館ブログでもご紹介しています。
「GIFT;子どもの世界が変わった時」 (よむナガノ 県立長野図書館ブログ)
【お問合せ】資料情報課(TEL:026-228-4921)
「信州ACE(エース)プロジェクト」関連企画展示として、6月の食育月間にちなんだ企画展示を行います。食に関する様々な本の展示・貸出や、体験コーナーの実施、また、どなたでも参加いただける講座も開催しますので、ご自身やご家族の「食」を見つめなおす機会としてぜひご活用ください。
1 開催期間
平成27年6月2日(火)~25日(木)まで
2 会場
玄関ロビー、 一般図書室
3 概要
■展示コーナー
(1)「食」の本コーナー
食に関するいろいろなテーマにあわせた関連資料の展示・貸出
(2)「昔も今も、みんな大好き!学校給食コーナー」
年代別の給食献立や、長野県の郷土料理を取り入れた献立のレプリカを展示。(長野県学校給食会提供)
(3)「信州ACE(エース)プロジェクト」紹介コーナー
ACE(エース)プロジェクトの概要をパネル等で紹介します。(健康福祉部健康増進課提供)
(4)「信州の食」紹介コーナー
当館所蔵の郷土資料から、「信州の食」を読み解いてご紹介します。
■体験コーナー 「“塩ひとつまみ”ってどれくらい?」
料理のレシピで見かける“塩ひとつまみ”。あなたの“ひとつまみ”が何gなのか、実際に量ってみましょう。
■大人のための食育講座:“減塩効果でげん・げん・元気!”
・日時: 平成27年6月23日(火) 13:30-15:00
・会場: 県立長野図書館 3階 第1会議室
・プログラム:
13:00-13:30 | 受付 |
13:30-14:30 | セミナー“減塩効果でげん・げん・元気!” |
講師:長野保健福祉事務所健康づくり支援課 吉川さなえ管理栄養士 | |
14:35-14:50 | 「食」に関する役立つ本のご紹介 |
担当:県立長野図書館 司書 |
★セミナーでは、ミニ体験コーナーも予定しています。お楽しみに!
<申込不要・参加無料> お気軽にご参加ください!
【お問合せ】 企画協力課(TEL:026-228-4939)
●信州ACE(エース)プロジェクト:ACEは脳卒中等の生活習慣病予防に効果のあるAction(体を動かす)、Check(健診を受ける)、Eat(健康に食べる)を表し、世界で一番の健康長寿を目指す想いをこめたものです。
詳しくはこちら→長野県公式ホームページ「信州ACE(エース)プロジェクト」
4月の一般図書室テーマコーナーは、「新聞の書評に載った本」と「2014年受賞図書」の2つです。
「新聞の書評に載った本」は、平成26年度下半期(10月~3月)に新聞各紙 (朝日新聞、産経新聞、信濃毎日新聞、中日新聞、日本経済新聞、毎日新聞、 読売新聞)の書評欄に掲載された本で、当館が所蔵しているものを一堂に集め て展示・貸出するものです。
そして、「2014年受賞図書」は、昨年、芥川賞や直木賞に代表される様々な文学賞 や、新聞社や出版社が主催する各種文化・学術賞などを受賞した本約30点を集めてみました。
たとえばこんな本が並んでいますよ。
- 『しんがり』清武 英利/著,講談社.2013.11 【338.17/キヒ】(講談社ノンフィクション賞)
- 『『青鞜』の冒険』森 まゆみ/著,平凡社.2013.6 【367.2/モマ】(紫式部文学賞)
- 『春の庭』柴崎 友香/著,文藝春秋.2014.7 【913.6/シト】(芥川賞)
- 『HHhH』ローラン・ビネ/著,東京創元社.2013.6 【953/ビロ】(本屋大賞 翻訳小説部門)
やる気に満ちあふれる新年度は、知的好奇心を刺激する本との出会いからスタートしてみませんか?
◆実施期間 5月6日(水)まで
◆展示場所 2階 一般図書室
【お問合せ】企画協力課(TEL:026-228-4939)
当館では、3月14日(土)の北陸新幹線金沢延伸を記念して、石川県立図書館と県立長野図書館の合同企画展示を開催しています。両県の郷土資料の交換展示のほか、食や観光などの両県の魅力のPRコーナーの設置など様々な企画を行っていますので、ぜひご来館ください。
1 開催期間
平成27年2月14日(土)~3月26日(木)
2 場 所
県立長野図書館 1階ロビー、2階一般図書室など
3 内 容
(1) 石川県立図書館の郷土資料展示
石川県立図書館が選定した、兼六園や金沢21世紀美術館、輪島の朝市など、石川県の風土や文化などに関する資料(28点)を展示 (石川県立図書館選定:「展示資料リスト(PDF)」)
なお、当館からも石川県立図書館に長野県の郷土資料を送って、石川県立図書館内で展示していただいています。(県立長野図書館選定:「展示資料リスト(PDF)」)
(2) 「石川県PRコーナー」
石川県内の各地域の観光パンフレット類をご用意しました。もちろん自由にお持ち帰りいただけますので、新幹線に乗って出かける北陸旅行の計画作りにぜひご活用ください。
(3) 新幹線・鉄道関係図書コーナー
当館所蔵の新幹線や鉄道に関する図書を集めたコーナー。新幹線に使われる最新技術や鉄道の歴史や文化、その他鉄道に関するさまざまな雑学の本など、ご家族でお楽しみください。
(4) 信州PRコーナー
長野県内を訪れる方等へ、長野県内の観光地や「おいしい信州ふーど(風土)」をはじめとする長野県の農産物などをPRするコーナーです。
(5) 新幹線を知るコーナー
独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)から、新幹線建設に関係するパネルをお借りして展示しています。
【お問合せ】企画協力課(TEL:026-228-4939)
今年2015年は様々な歴史的節目の年にあたることをご存知でしょうか。
当館では1・2月の企画展示として「2015年が○周年」となる出来事に関する本を集めて、展示・貸出を行っています。
新たな年を迎え一年の計を立てるこの時期に、過去から未来への流れの中で2015年がどんな意味を持つ年なのか、振り返り考える機会としてみてはいかがでしょうか。
■実施期間: 平成27年2月26日(木)まで
■場 所: 2階 一般図書室
■内 容: 「2015年が○周年」になる下記出来事に関連する図書の展示・貸出
・真田幸村 没後400年 | ・人類初の宇宙遊泳から50年 |
・ニホンオオカミが絶滅してから110年 | ・広島カープ初優勝から40年 |
・上高地に大正池ができてから100年 | ・日航ジャンボ機123便墜落事故から30年 |
・ラジオ放送開始から90年 | ・オウム真理教地下鉄サリン事件から20年 |
・缶ビールが初めて発売されてから80年 | ・阪神・淡路大震災から20年 |
・第二次世界大戦終戦から70年 | ・山口村越県合併から10年 |
・広辞苑初版発行から60年 |
【お問合せ】 企画協力課(TEL026-228-4939)
早いもので今年ももう12月。1年を振りかえり、新年の準備を進める頃ですね。
そこで12月の企画展示は、今年度上半期(4月~9月)に新聞各紙の書評欄に掲載された本のうち、当館が所蔵しているものを一堂に集めました。
書評欄にはその時々で注目されているテーマの本が紹介されることも多く、タイトルを眺めるだけでも今年前半の出来事が浮かび上がってくる気がします。
年の瀬を迎えたこの季節に、ご自身にとっての「今年の1冊」を探してみてはいかがでしょうか。
◆実施期間 12月2日(火)~12月27日(土)
◆展示場所 2階 一般図書室
◆対象新聞 朝日新聞、産経新聞、信濃毎日新聞、中日新聞、日本経済新聞、 毎日新聞、読売新聞(五十音順)
〇展示している本のリストはこちらです。どうぞご活用ください。
【お問合せ】企画協力課(TEL:026-228-4939)
「新しいことはやがて古い事である。古いことはやがて新しい事である。温故知新ということは科学上にも意義のある言葉である。」(『科学上の骨董趣味と温故知新』寺田寅彦全集文学篇第1巻 岩波書店.1936【081.8/3/1】)
これは、物理学者であり俳人、随筆家でもあった寺田寅彦の言葉です。
普段は利用されることがあまり多くない書庫の資料たち。しかし、なかでも新書は時代ごとの空気を敏感に反映した内容であることが多いため、見る人によって懐かしさや新鮮さなど、様々な印象を受けるかと思います。手にとりやすく読みやすいサイズなので、読書の秋のおともにもぴったりです。
そこで11月の一般図書室企画展示は、読書週間に合わせて書庫にある新書のうち、約1000冊をどーんと展示します!もちろん貸出もOK!
「故きを温ねて新しきを知る」その言葉のとおり、簡単には答えの出ない課題が山積している近頃の社会で物事を考えるヒントを、ぜひ書庫の新書から見つけてみませんか?
■実施期間: 11月1日(土)~27日(木)
■場 所: 2階 一般図書室
■内 容: 当館が所蔵している様々な新書のうち、書庫にある約1000冊を自由に手にとってご覧いただけるほか、貸出もできます。
シリーズ例)岩波新書、中公新書、講談社現代新書など
★新書の元祖「岩波新書」の創刊第1・2号『奉天三十年 上・下巻』(クリスティー著,矢内原忠雄訳,1938.11)【292/6/1,2】もあります。関心のある方はぜひおいでください!
(この本については、期間中は展示のみとさせていただきます。期間終了後に貸出しますので、予約を随時受け付けます。)
今や、国民の2人に1人がかかると言われているほど、誰にとっても身近な病気の「がん」。
今月の企画展示では、9月が「がん征圧月間」であることに合わせて、がんに関する様々な所蔵資料やご自由にお持ちいただけるパンフレット・リーフレットなどをご用意しました。
「知る」ことは、きっと「安心」につながります。
自分自身のために、大切な人のために、この機会にがんと向き合ってみてはいかがでしょうか。
がんに関する様々な所蔵資料をひとつのコーナーにまとめました。病気、治療方法、術後の食事、緩和ケア、がんと向き合うための気持ちの本など、いろいろな場面で役に立つ本が揃っています。今すぐ必要ではなくても、図書館にはこんな本があるんだと知っておくだけでも、安心につながるかもしれません。
自由にお持ちいただける各種パンフレットやリーフレットもたくさんご用意しています。気になるものがあればぜひお持ち帰りください。
がん予防に関する啓発ポスターです。
9月30日(火)まで、2階一般図書室で開催中です。多くの方のお越しをお待ちしています。
当館では、今年度制定された「信州 山の日」を記念して、下記のとおり企画展を開催します。ぜひこの機会にご来館いただき、様々な「山」を感じてみてください。
1 開催期間
平成26年7月26日(土曜日)~8月28日(木曜日)
2 場 所
県立長野図書館1階ロビー・視聴覚室、2階一般図書室など
3 内 容
(1) 「山」 を読む
県立長野図書館所蔵の「山」に関する様々な本を展示・貸出
(2) 「中嶋 豊 山歩き地図(マップ)」
元県警山岳救助隊長である中嶋 豊氏が、豊富な山歩きの知識を活かして作成した、手描きの山歩きマップ等 の展示
(3) 「百瀬 達也」 の世界 ~里山の昆虫(なかま)たち~
フリーハンドの展開図からの切り折り紙で作製された、里山に住む昆虫作品の展示
(4) 「“私”の 『信州 山の本』」
県内公共図書館職員がお薦めする「信州の山」に関する本を紹介
●お薦め本一覧はこちらからご覧いただけます。→「“私”の『信州 山の本』」(PDF)
(5) 「山」 を視る
県立長野図書館所蔵の16mmフィルムやDVDなどの中から「信州の山」等に関するものを放映
●上映日程・内容はこちらからご覧ください。→ 「上映リスト」(PDF)
(6) 「鵜殿 正雄」 展
旧丸子町出身で、明治末に穂高岳と槍ヶ岳を結ぶ縦走を初めて成し遂げた人物である鵜殿 正雄氏の著作な どを展示し、人物像を紹介
【お問合せ】資料情報課(TEL:026-228-4921)