月別アーカイブ: 2019年12月

このたびは Library of the Year 2019 優秀賞を賜り、本当にありがとうございました。
県立長野図書館では、この 5 年間「情報と情報」「情報と人」をつなぎなおし「人と人」をつなぐことを事業の軸として、たくさんの方々と共にこれからの「図書館」さらには「公共」のあり方を考え、創っていくための様々なチャレンジを重ねてきました。

新しい「情報・空間・人」のあり方について考えることは、図書館のみならず今の困難と可能性に溢れた時代の社会にとって最も重要なテーマだと考えるからです。
受賞理由に挙げていただいた「知の公共性をひたむきに志向した,共創の舞台となる情報拠点の構築」とは、そのようなプロセスへの評価と、その向かう先にあるべき社会の中に再定置される図書館のありように対する期待だと受け止めております。
また、今回の受賞は、これまで当館と共に考え、歩んでくださった信州内外のすべての方々のものであり、この場をお借りして改めて感謝申し上げます。

人と人をつなぐ

「共知・共創―共に知り、共に創る」をコンセプトに掲げた「信州・学び創造ラボ」の整備段階、またオープン以後の連続ワークショップで一貫して大切にしてきた視点は「体験をデザインする」ことです。
「サードプレイス」「コラーニング」「カフェ」「賑わい」など、既にある場や関係性を表す言葉からメニュー選びをするのではなく、「今」「ここ」で起こって欲しい体験はどんなものなのかをみんなで考える。そこでの行為規範も自分たちで考え、創り出すような、自立した市民による「学びと創造の自治」の空間を目指すこと。
それは、「どうしたら新しい価値を創造する多様なコミュニティを創ることができるのか」を模索し、これからの図書館の空間や運営の可能性について地域や社会に提案することです。それは、情報と人が集まる公共図書館だからこそできることだと考えます。
今後も、「公共=Public」とは何なのかと問い続けながら、何よりもみんなが楽しく、また自然に考えられるような場と機会をつくっていけたらと思います。

情報と情報、情報と人をつなぎなおす

また当館は、人々が本のみならず自由にデジタルな情報に触れられる基盤を整え、それを活用し、新たな社会的価値を生み出す力を身に付けていくためのサポートをしていくことも、これからの図書館にとってとても大切な役割だと考えます。
図書館を起点としてつながる人々が、地域社会において新たな情報を創造し、蓄積し、これを分かち合う基盤として、知の循環を担う「コモンズとしての図書館」を目指し、今後も空間、情報、人のつながりに関する様々なことに取り組んでいきます。

新しい知のプロセスを試行するわたしたちのこの「実験」は、当館の中で完結するものではなく、長野県内の市町村や学校の図書館に向けての「問いかけ」です。情報基盤社会における地域の拠点として、学びの拠点として、それぞれのまちのそれぞれの図書館や知の拠点がこの先もっと自由に活動していくことが目標です。お金も人も少ないけれど、「一緒に考える」ことを基本にしながら、広い信州の図書館同士、一
緒に進んでいきたいと思っています。

これからも県立長野図書館は、信州における多様な知を分かち合い、伝えていくこと、そして、表現すること、創ることを大切にしながら、たくさんの人たちの「知ること」をサポートし、自由に情報に触れられる基盤を整えていくことに尽力していきます。わたしたちの取り組みに共感していただける全国の皆さんには、引き続きご支援、ご協力をお願い申し上げます。

関連動画

Library of the Year2019プレゼンテーション
「コモンズとしての図書館」[2019/11/13(水)パシフィコ横浜]

第21回図書館総合展 県立長野図書館ポスターセッション
「あなたにとってこれからの図書館とは」[2019/11/12(火)~14(木)パシフィコ横浜]

初めて出展したポスターセッションブースでは、訪れる方に「あなたにとって”これからの図書館”とは?」という問いにお答えいただきながら、撮らせていただいた写真をスライドショーとして流しました。その際の写真をまとめて動画にしたものです。

【参考】ポスターセッションでお寄せいただいた「あなたにとって“これからの図書館”とは?」一覧 (PDF 280KB)

第21回図書館総合展 県立長野図書館ポスターセッション
「県立長野図書館のいま」[2019/11/12(火)~14(木)パシフィコ横浜]

上記の皆さまの写真を撮らせていただくのと同時に、当館の今の様子をお伝えするスライドショーもポスターセッションブースで流していました。その際の動画をまとめたものです。

当館スタッフ 発表資料

2019年11月14日(木)10:00-10:30

主催:図書館総合展運営委員会

発表資料:「想像から、体験を超えた、創造へー県立長野図書館「信州・学び創造ラボ」ものづくりラボの試み」/朝倉久美(PDF5.4MB)

2019年11月14日(木)13:00-10:30

主催:神奈川県図書館協会

発表資料:「「知る」・「調べる」・「伝える」ことに自覚的になるー”WikipediA LIB@信州”の開催意図からー」/小澤多美子(PDF 2.2MB)


Facebookページ「県立長野図書館」


クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
このページ内の資料類は特に表示のない限り クリエイティブ・コモンズ 表示 – 継承 4.0 国際 ライセンスの下に提供されています。

【お問合せ】企画協力課(TEL:026-228-4939)

信州発・これからの図書館フォーラム【実践編】

WikipediA LIB@信州#03

ー調べる・知る・表現する・伝えるー

「WikipediaLIB@信州」は、今の時代に情報を探索し、調べ、編集して、表現、共有するプロセスを意識的に学ぶ機会と位置付けて県立長野図書館が開催しており、今回で3回目となります。
これを通じて、図書館員が地域の方々の「知るプロセス」に寄り添えるようになること、さらにはWikipediaTown(ウィキペディアタウン)などの学びの機会・プログラムを自らデザインできるようになることを目的としています。

県内図書館員向けの研修として行いますが、一般の方もご参加いただけますので、関心のある方はぜひお申込ください。

日時

2020年1月25日(土)10:00-17:00

会場

県立長野図書館 2階 知識情報ラボUCDL(ウチデル)

講師

Asturio Cantabrio さん

Araisyohei さん

県立長野図書館職員

定員

30名(内訳:県内図書館員20名、そのほか10名) 各枠先着順となります。

【参加無料】

申込みフォーム

https://forms.gle/wZZDPFUbPshefJc68

※Facebookのイベントページにある参加ボタンではお申込となりませんので、必ず上記フォームで必要事項をご入力のうえお申込ください。

申し込み締切

2020年1月20日(月)

持ち物

ノートパソコン

プログラム(項目名は仮題です)

10:00-12:00 オリエンテーション・ガイダン

  • 開催趣旨、目論見
  • ウィキペディアとは?
  • ウィキペディアに記事を書くということ
  • ウィキペディアを通して知るCCライセンス
  • 12:00-13:00 昼休み

13:00-17:00 Wikipedia編集

  • 編集方法ガイダンス
  • 編集(調査、記事執筆、アップロード等
  • 成果発表、まとめ、意見交換


*こんな方にも良い機会になりますので、ぜひご参加ください。

  • 個人としてwikipediaの編集に興味のある方
  • 探究型学習のモデルを模索している教員の方
  • 資料をもっと活用したい博物館や資料館の方
  • オープンデータ、オープンガバメントに関心のある行政の方
  • 地域の観光情報に関わっている方
  • 情報リテラシー向上を担う役割の方 など

 


*近年、全国各地でウィキペディア編集イベント「WikipediaTown(ウィキペディアタウン)」が開催されるようになりました。これは、「地域の文化財」「歴史的ランドマーク」「観光名所」などの情報をインターネット上のフリー百科事典「ウィキペディア」の記事にすることを目指して、まち歩きをして五感で調査対象に触れたり、写真を撮ったりして取材した後に、図書館・博物館などの文化機関にある所蔵資料を活用しながら調査、執筆、編集するワークショップ型のイベントです。

*「WikipediaLIB@信州」は、執筆テーマを「信州の図書館」に限定して行います。

*当企画は、「令和元年度 著作権講座」も兼ねています


▼過去の様子
「WikipediaLIB@信州#01」
http://www.library.pref.nagano.jp/wikilib_170320report
「WikipediaLIB@信州#02」
http://www.library.pref.nagano.jp/wikilib_170819


【お問合せ】企画協力課(TEL:026-228-4939)

Labo.Cafe #5 LaBo-nenkai(ラ★忘年会)

 

Labo.Cafeは、のんびりお茶をしながら、信州・学び創造ラボでな~んとなくやってみたいと思っていることをみんなで話してみよう、という場です。
一緒にやりたい人が現れるかも、集まったみんなとこの空間で実現できるかも……

今回は年末開催ということで「ラ☆忘年会」と銘打ちました!
突然ですが、最近、UNO、やりました? トランプは?花札は? どんなルールでしたか?
ゲームはコミュニケーションツールです。遊び方が共有できれば、出会ったばかりの人とも楽しめる。懐かしの記憶をひもとき、新しい出会いを喜ぶ中で、どんな企画やつながりが生まれるでしょうか?

▼日時

2019年12月26日(木)17:30ー19:30

▼場所

県立長野図書館 3階 信州・学び創造ラボ

▼申込

参加は無料です。お気軽にご参加下さい。以下のフォームからお申込みをお願いします。
https://forms.gle/fU5mj4Ux38GigZj2A


▼Facebookイベントページ
https://www.facebook.com/events/452128692386855/

【お問合せ】企画協力課(TEL:026-228-4939)

長野県内における科学水準の向上、科学知識の普及啓発などを目的として活動している一般財団法人長野県科学振興会(長野県教育委員会事務局文化財生涯学習課内)が毎年行っている「科学研究費助成金」を受けた研究成果のパネル展示を、以下のとおり行います。

展示期間・場所・時間

  • 2019年12月10日(火)~12月22日(日)
  • 2階一般図書室内 知識情報ラボUCDL(ウチデル)
  • 一般図書室開室中(平日9:00-19:00、土日9:00-17:00)

内容

昨年度の助成金交付者のうち、特にその研究内容・成果が優れていると、審査会委員から推薦があった研究者のパネルを7点展示します。

また、当館司書が、「科学道」コーナー(1階児童図書室に常設)などから、各研究に関連する資料を選び一緒に展示していますので、研究をより深く知りたい方は、ぜひあわせてご覧ください。貸出も可能です。

    

各研究パネルの内容は以下のページでご覧いただけます。

パネル展示ー長野県科学振興会サイト

【お問合せ】資料情報課(TEL:026-228-4921)

今年もクリスマスの季節がやってきました。

「ねぇ、ねぇ、サンタクロースって本当にいるの?」

そんな小さな子どもたちに一番初めに出会ってほしいサンタクロースの本を集めました。

サンタクロースの誕生物語や、サンタクロースが活躍する絵本など、
サンタクロースがいっぱいです。

ところで、サンタクロースのふるさとといわれている「フィンランド」には<サンタクロース村>があって、毎日サンタクロースに会えるそうですよ!
そこで、フィンランドを中心に北欧のクリスマスや暮らし神話物語などの本もそろえました。

また、この時期だからこそ、ぜひ!読んでほしい定番のクリスマス本などもあわせてご紹介しています。

あなたはどんなサンタクロースと出会うでしょうか?

<こんな本がありますよ♪>

『ラップランドのサンタクロース図鑑 北欧コルヴァトゥントゥリからのおくりもの』ペッカ・ヴォリ著・絵  文渓堂 2004 【E/ラ】

『サンタクロースのひみつ』アニー・シヴァーディ 文化出版局 1992 【E/サ】

『子うさぎましろのお話』ささきたづ ポプラ社  1978 【E/コ】

【お問合せ】資料情報課(TEL:026-228-4921)