2014年11月4日
11月企画展示「温故知新~読書の秋の新書まつり~」
「新しいことはやがて古い事である。古いことはやがて新しい事である。温故知新ということは科学上にも意義のある言葉である。」(『科学上の骨董趣味と温故知新』寺田寅彦全集文学篇第1巻 岩波書店.1936【081.8/3/1】)
これは、物理学者であり俳人、随筆家でもあった寺田寅彦の言葉です。
普段は利用されることがあまり多くない書庫の資料たち。しかし、なかでも新書は時代ごとの空気を敏感に反映した内容であることが多いため、見る人によって懐かしさや新鮮さなど、様々な印象を受けるかと思います。手にとりやすく読みやすいサイズなので、読書の秋のおともにもぴったりです。
そこで11月の一般図書室企画展示は、読書週間に合わせて書庫にある新書のうち、約1000冊をどーんと展示します!もちろん貸出もOK!
「故きを温ねて新しきを知る」その言葉のとおり、簡単には答えの出ない課題が山積している近頃の社会で物事を考えるヒントを、ぜひ書庫の新書から見つけてみませんか?
■実施期間: 11月1日(土)~27日(木)
■場 所: 2階 一般図書室
■内 容: 当館が所蔵している様々な新書のうち、書庫にある約1000冊を自由に手にとってご覧いただけるほか、貸出もできます。
シリーズ例)岩波新書、中公新書、講談社現代新書など
★新書の元祖「岩波新書」の創刊第1・2号『奉天三十年 上・下巻』(クリスティー著,矢内原忠雄訳,1938.11)【292/6/1,2】もあります。関心のある方はぜひおいでください!
(この本については、期間中は展示のみとさせていただきます。期間終了後に貸出しますので、予約を随時受け付けます。)