【開催報告】信州発・これからの図書館フォーラム第16弾「”わたしたちの図書館”をめざして【第1回】今だからこそ、図書館運営のあり方を考えよう」
【開催報告】
信州発・これからの図書館フォーラム第16弾 in 小諸「“わたしたちの図書館”をめざして」
第1回
今だからこそ、図書館運営のあり方を考えよう
ー全国の事例を知り、ジブンゴトに置きかえてみるー
■日 時: 平成30年6月10日(日)13:30ー16:00
■会 場: 小諸市市民交流センターこもろプラザ2階 ステラホール
■参加者: 49名
■プログラム
第1部 トーク
- 岡本 真 氏(アカデミック・リソース・ガイド株式会社)
- 伊東 直登 氏(松本大学図書館長)
- 小泉 重好 氏(市立小諸図書館長)
- 平賀 研也(県立長野図書館長)
第2部 みんなで話そう
■主催/共催: 県立長野図書館/市立小諸図書館
※詳しい内容は、下記の告知記事をご参照ください。
(H30.5.19掲載)信州発・これからの図書館フォーラム第16弾「“わたしたちの図書館”をめざして」
第1回「今だからこそ、図書館運営のあり方を考えよう-全国の事例を知り、ジブンゴトに置きかえてみる」
プログラム概要
開催趣旨:平賀研也(県立長野図書館長)
冒頭、当館館長の平賀から「今回のフォーラムは“図書館運営のあり方”というテーマを起点に、サービスの持続可能性を高めるためにはどういう方法を選択するかーどれを、何を残すかーを考えること、また「住民自治」とはどういうことなのかをみんなで考える機会になれば」といった、フォーラム開催趣旨説明がありました。
講演:「図書館における公民連携ー全国の事例から」岡本真氏(アカデミック・リソース・ガイド株式会社代表/プロデューサー)
岡本氏からは、図書館における全国の公民連携の事例をもとに、今後の社会での「住民自治」の大切さをお話しいただきました。
はじめに、人口減少社会において今後自治体の税収が減るということは行政がすべてを担うことができなくなる、その結果「民」に委ねるところは委ねていく必要がある、という流れをふまえ、「公民連携」がこれからの市民生活に必要な視点であるとの部分を共有しました。その上で、これまで図書館において「公民連携」はどのような形で展開されてきたかを解説いただき、指定管理者制度やPPP(パブリックプライベートパートナーシップ)において公民連携を実現するためにクリアすべき行政側、受託側双方の課題を整理しました。
しかし、今後はもはや協働ですら生ぬるく、それを越えて「自治」を再生しなければならない時代になるという指摘があり、自分たちのまちにおいてどこまでを行政サービスが保障すべきか、「住民自治」で豊かにしてくものはなにかをそれぞれが考えていくことが必要であるとまとめていただきました。
○スライド:「図書館における公民連携ー全国の事例から」(PDF1MB)
(※本資料の改変・再配布はご遠慮ください。)
小泉重好氏(市立小諸図書館長)
小泉氏より、小諸図書館の職員構成、雇用形態・条件などをふまえ、5年後、10年後も住民の方から「いいね」と言ってもらえるようなサービスを続けていけるかとても心配していること、そうした問題意識をもとに今日のテーマについて一緒に考えたいとのご発言がありました。
伊東直登氏(松本大学図書館長・教授)
伊東氏からは、前塩尻市立図書館館長として、塩尻市市民交流センター(えんぱーく)を市民営の場所にしようと当初から管理運営方針をそのような形にすべく取り組んだこと、また、自立した市民を育てる場=住民自治の場へと願った思いなどを語っていただきました。
第2部は、会場の参加者からも意見を募りながら、図書館サービスのあり方について、運営のかたちについてなど、様々な切り口から皆で考える時間となりました。
次回以降の予定(全3回となります)
第2回 平成30年8月12日(日)
「意思」のある図書館運営とはー鹿児島県指宿市立図書館の取り組みをもとにー
第3回 平成30年10月21日(日)
「わたしたちの図書館」をめざしてー「市民」が図書館をつくるということー
(※いずれの回も、会場、時間は同じです。)
お問合せ
県立長野図書館企画協力課(TEL:026-228-4939)〔月曜休館〕
市立小諸図書館(TEL:0267-22-1019)〔木曜休館〕
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