更新日:2025年12月16日
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日時 平成22年5月31日(金曜日) 13時30分~15時10分
場所 県立長野図書館 3階 第1会議室
1 開会
2 あいさつの概要 (会長 牛山圭吾)
今図書館をめぐる状況には明るい光が射してきている。
問題点としてあげられる点は
このような問題点もあるが、新しい文化を担う灯をつないで大きな光にしていきたいと考える。
3 議長選出
会場に諮ったところ事務局一任の発言があり、富士里小学校の清水正彦さんを議長に推選し承認された。
4 議事
第1号議案 役員の承認について
人事異動に伴う理事幹事の変更について資料により提案され、特段の質問もなく承認された。
第2号議案 平成21年度事業報告について
第3号議案 平成21年度歳入歳出決算報告について
事務局より資料に従って説明
監査報告
<質疑>
坪田(上田図書館--- 長野県の名著復刊シリーズの事業の休止に関して協会が損失を被ることはないか。
宮下事務局長--- 協会は危険負担を負わないということで始めた事業であり、協会に特段の不利益は生じていない。
清水(茅野市図書館、個人会員--- 平成22年5月1日づけで、ステップアップ研修の「修了認定証」のポイント制についてホームページに掲載されている。それをみると、以前上級司書としていたものが認定司書となり、修了認定に要するポイントも15から25ポイントと変わっているが、どのような経過でこのようになったのか説明が欲しい。
宮下事務局長--- 名称は日本図書館協会の動向も勘案しているが、県協会が認定する司書という意味でレベル向上を目的としている。ポイント制改定については、(抜本改正となった)図書館に関する科目の省令改正への対応や、省令にはないが大きなウエイトを占める学校司書関係の研修、読書ボランティア講座等に大幅にポイントを加える見直しをしたもので、常務理事会を経て改訂を行った。
清水--- 日本図書館協会では、司書の上級資格について10年以上にわたって慎重に審議してきてようやく今年から具体的に動くこととなった。長野県でポイントを取得したとして認定してしまうと、日本図書館協会の認定制と混同される懸念があり名称を変えた方が良いのではないか。
宮下事務局長--- 県協会の認定制は会則に基づいて行うものだ。長野県図書館協会は日本図書館協会の下部機関ではないので特に問題はないと思う。
清水--- 「司書」という名称を用いることには問題はないのか。
宮下事務局長--- 認定司書は司書有資格者のレベルアップを目指しているもので、図書館法上の司書を認定しようというものではない。
清水--- 平成20年にポイント制をとった時に修了証を出すことになったはずだ。その後変わったのか。
宮下事務局長--- 修了証はステップアップ研修の修了者に対して出されるもので(読書ボランティア講座受講者に対する修了書とは異なる)、研修への励みや目標を与え、その修了証の積み重ねが認定の要件となる。平成23年度以降その対象者が誕生する可能性がある。認定司書の要件として、所定のポイント取得・認定修了証、リカレント教育の履修証明、司書資格、経験年数、論文等が考えられるが、具体的には23年度以降に審査委員会を設置しその場で検討することになる。
清水--- 審査委員会で何も決まっていないのにポイント制を行っているのか。
宮下事務局長--- 会則に謳われている認定制に沿って行っているもので、審査委員会の前提としてポイント制を設定しているものだ。
清水--- そういうことなら、いきなりホームページにアップするのでなく、総会などで検討する必要があると思う。慎重な対応を求めたい。
宮下事務局長--- 会則や事業計画に沿って行っており、またポイント制は数年前から施行している。(総会の審議事項は会則上の規定があり)ポイント制の改定は(いわば要綱の改定だから)執行段階のことがらであり常務理事会で協議して行うことだと理解している。
清水--- 他の常務理事もその形でよいのか伺いたい。
倉石理事長--- 司書資格を取得するための研修ではなくレベルアップするためのものであるので問題ないと考える。
清水--- 日本図書館協会と名称が一緒になることについてはどのように考えるか
倉石理事長--- 日本図書館協会の状況を詳しく把握していないので、今後常務理事会で検討することとしたい。
後藤(信州大学--- 審議の経過を議事録に記録するように希望する。
宮下事務局長--- 従来もそうしてきたところであるが、総会の審議経過については、議事録としてホームページに掲載する。
飯島(東御市個人会員--- 本の製本修理講習会を実施してもらってありがたかった。1日の講習では不十分なので、22年度も行ってほしい。
宮下事務局長--- 3月の講習会は受講者を募集すると瞬く間に定員一杯になってしまい、受講できなかった方が非常に多く、ニーズが大変高いと承知しているので平成22年度は2回計画している。
坪田(上田図書館--- 決算報告をみると、個人会員、賛助会員が当初見込みより少ないが勧誘対策を講じたのか。
宮下事務局長--- 研修会の折などに入会を案内し、リーフレットの配布等も行っている。賛助会員に関しては直接企業に出向き、図書館や協会の意義を話し入会を勧めてきたが、厳しい経済状況のなか見込みほどの増加は難しかった。
2,3号議案については、以上の質疑ののち拍手多数により承認された。
第4号議案 平成22年度事業計画(案)について
第5号議案 平成22年度歳入歳出予算(案)について
事務局より資料に従って説明
<意見、質疑>
飯島(東御市個人会員--- 意見であるが、事業計画中、長野県市町村史誌等目次情報データベース事業は意義深い事業なので実現していただきたい。また、東御市の図書館は建て替え建設することになっており宮下事務局長のご指導をいただいているが、今後とも支援をお願いしたい。市民参加の図書館づくり、市民協働はこれから大事だと思う。
次に質問だが、公共図書館の臨時職員には研修の機会が少ないという声があるので研修の機会を保障してほしい。学校の図書館職員は研修に参加できていないが、小中学校部会は教育委員会等への働き掛けをしているのか。
宮下事務局長--- 長野県市町村史誌等目次情報を検索できるようにすることは意義深いので助成事業として採択されれば史誌活用の道が開けると考えている。また、市民協働については、市民参加よる図書館づくりを今年の県大会分科会のテーマにしている。
図書館職員の研修は法的には県教委が行うこととなっており、県教委との懇談の中でも取り上げている。県教委への期待は大きいが、実態としては主に県協会がニーズに応え積極的に研修を行っている。また、研修参加者は臨時職員や嘱託職員が多く、正規職員の参加が少ないのが実態である。
藤田小中学校部会長--- 学校図書館職員の研修については基本的には市町村の対応によることになるが、地区で協働してパネルシアターを作成するなどの工夫をしてきてもいる。学校司書委員会で協議している他、図書館大会でも二つの分科会を持っており参加者も多く好評である。また実務マニュアルを作成、22年度はこの改訂も行うことにして対応している。学校司書はなかなか出張が難しく、勤務時間の制約もあるが、少しずつ改善していきたい。
牛山会長--- 臨時職員は現状では市町村で旅費が計上されておらず、勤務時間も短くて半日とか午後3時までという勤務体制が多い。そこで、研修場所は受講しやすいように県下各地の図書館にお願いして行っている。ただ、ボランティアに関しては、各地の組織がなくなってきていて研修を受け入れる体制をとることが難しくなっており、協会役員は、受付から講師まで全部自分でこなしているような状態だ。各地で研修が行えるよう協力を願いたい。
清水(茅野市図書館、個人会員)--- 求人情報・専門的人材(求職)情報の提供についてだが、ここに司書がなぜ挙げられていないのか。
宮下事務局長--- 司書(臨時職員等)の求人情報の提供も当然考えている。
専門的人材情報として挙げた①から⑤については、本来は司書が行うべき専門分野だが、現状ではこういうことができる職員は稀で、これらの専門分野の大部分は市民ボランティアやNPOが担っているのが実情だ。そういう実情を踏まえ、専門的人材情報として提供し、これらの方が活躍し易いように条件整備を図りたいというのがこの人材情報提供事業の趣旨だ。
清水--- 司書(臨時職員等)の求人情報も取り上げてほしい。
宮下事務局長--- 公募館長について求人情報を掲載してきたが、臨時職員、嘱託職員等の求人情報の提供については各館により実態が異なり、採用条件等それぞれ事情もあるようなので、今後検討しだんだんに広げていきたい。
後藤(信州大学)--- 市町村史誌目次データベース事業は採択されたら、その後も事業を継続するのか。
宮下事務局長--- 事業実施後の追加、参加については相当な経費がかかるので、助成事業後の新規参加についてはその段階で検討を要すると思う。
後藤--- ぜひ採択されることを希望する。
坪田(上田図書館)--- 公募館長制について問題があると思っているが、館長を公募採用することを協会としてはどのように考えているのか。
宮下事務局長--- 館長の採用については、各自治体が判断することだ。現在県内には伊那市、塩尻市、小布施町、大町市、佐久市等が公募館長制をとっているが、公募館長は(多くの応募者の中から選抜された各分野のエキスパートであり)大変活躍されていると評価している。
4,5号議案については、以上の質疑ののち拍手多数により承認された。
第6号議案 平成23年度(第61回)長野県図書館大会について
上田市を提案し承認された。
坪田上田図書館長の挨拶 22年度に開館する真田図書館を中心に近くの中学校や公民館を会場として実施することを考えている。
5 議長退任
6 その他
閉会挨拶
倉石理事長 総会でいただいたご意見は今後常務理事会で検討し、実効が上がるよう事業を実施していきたい。
Ⅰ 総会及び理事会並びに常務理事会
1 総会及び理事会 平成21年5月15日(金曜日) 県立長野図書館
2 常務理事会(事務局会議) 県立長野図書館 5回開催
Ⅱ 本会事業
1 第59回長野県図書館大会並びに北信越地区学校図書館研究大会
2 平成21年度長野県図書館協会専門研修
<後援事業> 大学(上田女子短大)が行う図書館職員学び直し講座(リカレント教育)
第1シリーズ平成21年11月~22年3月
「課題解決支援サービス」8回 受講登録者26人 受講者数延べ158人
~平成20年に文部科学省令が抜本改正され、新科目の履修や専門性の向上が求められるとともに、継続的で体系的な研修が必要とされている。
3 図書館学習会並びに図書館建設及び運営等の相談・支援事業
4 県内図書館の相互協力システム・制度の利用促進
平成21年度からスタートした「長野県内公共図書館横断検索システム」の利用促進に協力した。
5 信州図書館文化講座「龍馬伝の時代と信州」の開催
県民の学習要求に応え、研究者等の発表の場を提供するとともに、図書館文化事業の普及を図るため、平成22年のNHK大河ドラマ「龍馬伝」の放映に合わせて、関係地域において連続講演会を開催した。
①飯田会場 2月27日 59人(52人)
②上田会場 3月6日 105人(92人)
6 「図書館を使って“調べる”学習賞コンクール」入賞作品貸出事業
~図書館を使った調べ学習、調査研究の普及
7 読書文化の普及事業
8 ホームページの管理運営事業
研修計画、地域情報、事業会議、部会、協会等の案内、紹介等を行うとともに、当協会からのお知らせ、事業紹介等も掲載し、県下の図書館に関わる各種の情報提供のセンター的機能を果たす。
9 組織・財政基盤の強化について
10 その他
Ⅲ 公共図書館部会の事業
Ⅳ 小中学校図書館部会の事業
Ⅰ 総会及び理事会並びに常務理事会
1 総会及び理事会 平成22年5月31日(月曜日) 県立長野図書館
2 常務理事会(事務局会議) 県立長野図書館 5~6回
Ⅱ 本会事業
1 第60回長野県図書館大会
10月30日(土曜日) 飯田市(飯田文化会館・飯田東中学校)
2 平成22年度長野県図書館協会専門研修(別紙)
<後援事業> 図書館職員学び直し講座(大学によるリカレント教育)(別紙)
第2シリーズ「情報サービス演習」8回 4月~9月 上田女子短期大学
第3シリーズ「図書館制度・経営論」10月~3月 松本大学・松商短期大学
文部科学省令が抜本改正され、新規科目の履修や専門性の向上が求められるとともに、継続的で体系的な研修が必要とされている。
県下の司書養成課程を持つ大学に開講を依頼し実現したもの。
<後援事業>情報検索基礎能力試験(サーチャー試験)のための勉強会(別紙)
情報(検索)のプロフェッショナル(サーチャー)となる第1歩として、(社)情報科学技術協会が主催する「情報検索基礎能力試験」(サーチャー試験)合格を目指し、全12回の勉強会を行う。
3 図書館学習会並びに図書館建設及び運営等の相談・支援事業
4 長野県市町村誌史等目次情報データベース事業
『長野県史』をはじめとする県下の市町村誌史や郷土雑誌等地域に関わる資料・情報の収集、整理、提供は公立図書館の基本的任務である。
この度、長野県図書館協会が事業主体になり、県内公共図書館の参加を得て全県的に市町村史誌等の目次情報をデータベース化する「長野県市町村誌史等目次情報データベース」の構築を図り、新たな図書館サービスの創造を目指すとともに、県民の調査研究、課題解決支援に資することを目的とする。
5 委員会の設置
6 求人情報・専門的人材(求職)情報の提供について
7 国民読書年への取り組み・読書文化の普及事業
8 信州図書館文化講座(国民読書年関連事業)
県民の学習要求に応え、研究者等の発表の場を提供するとともに、図書館文化事業の振興を図るため、地域の民話・伝承、文学等をテーマにした連続講演会を開催する。
平成22年度後半、3回シリーズを予定
9 「図書館を使った調べる学習コンクール」入賞作品貸出事業
図書館を使った調べ学習、調査研究を普及するために、入賞作品の展示会等を希望する図書館、学校へ紹介、貸出をする。
10 ホームページの管理運営事業
研修計画、地域情報、事業会議、部会、協会等の案内、紹介を行うとともに、当協会からのお知らせ、事業紹介等を掲載し、県下の図書館に関わる各種の情報提供のセンター的機能を果たす。
11 組織・財政基盤の強化について
12 その他
Ⅲ 公共図書館部会の事業
Ⅳ 小中学校図書館部会の事業