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更新日:2020年2月17日
当館では年に1度、2週間ほどかけて資料の点検等を行う蔵書整理期間を設けています。
このページではその蔵書整理について、簡単にご紹介します。
数多くの蔵書の中から求めに応じて1冊の資料を迅速・確実に提供するには、全ての資料が正しい場所に置かれている必要があります。そのためには、実際に書架に並んでいる資料と所蔵データを1冊ずつつきあわせて、配架場所が間違っていないかどうかを確認し、違う場所にあった場合は正しい棚に戻したり、所在不明になっている資料を特定するなどして、現状とデータを一致させる必要があります。
またこの機会に、修理が必要な資料をピックアップしたり、ラベルが剥げてしまったものを直すなど本の補修も行います。
毎月最終金曜日にも蔵書整理を行っていますが、順番どおりに並んでいるか目視で確認する配列点検が主であるため、当館では上記のような目的から、データと照合させる蔵書整理を年に1回実施しています。
利用の多い郷土資料、児童書は開架と書庫の全てを、また一般図書は開架と書庫内資料についても3年で1巡できるよう3分の1量ずつ点検を行っています。1冊ずつ職員が手にとってデータを読み込み、状態を確認するため、概ね2週間程度の時間が必要となりますことをご理解くださいますようお願いいたします。
データを読み込む前に、1冊ずつ請求記号(背ラベル)の順番どおりに正しく並んでいるか点検します。
ポータブル端末を使って、点検対象資料に貼ってあるバーコードを1冊ずつ漏れのないように読み取っていきます。
本の汚れを1冊1冊丁寧に払い、書架も全ての本を下ろしてからきれいに拭き掃除します。
ポータブル端末で読み取ったデータと所蔵データをつきあわせ、配架場所が間違っていた資料、バーコードが読まれなかった資料(所在不明)を明確にします。
(4)で明らかになった資料について、正しい場所に戻したり、所在不明となった資料はさらに追跡調査を行います。具体的には、書架の後ろや下に落ちていないか確認したり、ラベルが間違っていて違う棚に配架されていることも考慮して、数字が似ている分類の棚を調査したりします。
資料のラベルやデータに誤りが発見されたときは正しく修正します。また、どうしても見つからなかった資料についてはデータを「所在不明」に変更します。
開館中だとなかなか難しい書棚の大掛かりな作り変えや増設なども、この期間に行います。また、資料をスムーズに提供できるようゆとりをもたせた配架にするべく、古い情報だったり、利用頻度の少ない本を書庫へ入れたりします。
このようにして、利用者の皆様の求める情報を、迅速かつ確実に提供できる環境づくりに努めています。蔵書整理期間は長期の休館となりご迷惑をおかけしますが、ご理解ご協力をお願いいたします。