閉じる

HOME > 県立長野図書館のいま > 図書館サービス > 当館所蔵の『戦時版よみうり』について

ここから本文です。

更新日:2025年6月27日

当館所蔵の『戦時版よみうり』について

戦時版よみうり 戦時版よみうり

 

令和7年6月26日(木)付けの読売新聞紙面(1面、6面)及びオンライン版において、当館が所蔵する『戦時版よみうり』に関する記事が掲載されました。

『戦時版よみうり』は、太平洋戦争中の1944年(昭和19年)3月1日から1945年(同20年)3月末までの1年1ヵ月間に、読売新聞が発行していた日刊タブロイド新聞です。

当館ではこのうち1944年6月から1945年3月までの10ヵ月分を所蔵していますが、九州大学の永島広紀教授と読売新聞社の調査等により、これらは全国的にも貴重な資料群であることが判明し、このたび全面デジタル化され、近く読売新聞記事データベース「ヨミダス」で公開されることになったものです。

 

この紙面には『のらくろ』の4コマ漫画も掲載されていますが、それについても読売新聞の記事によると

「戦時中の空気を伝える資料として価値が高い。また、日本の漫画史においても、戦前と戦後をつなぐ重要な発見となる。」

「専門家や関係者にも存在が知られていないことが判明。日本の漫画史研究の上でも貴重な発見であることから、日本マンガ学会で発表されることになった。」

等と、『のらくろ』の空白期を埋める発見となったことがわかりました。

 

約80年にわたって書庫で保存してきた『戦時版よみうり』が、また新たな側面から戦時下を検証することができる可能性を秘めた資料であったことに、当館職員も驚いています。

『戦時版よみうり』がデジタル化されるに至った詳しい経緯や、幻の「のらくろ」にまつわる背景などは、読売新聞オンラインで読むことができますので、ぜひ以下リンク先からご覧ください。

読売新聞オンライン(2025/06/26 05:30)

▼幻の「のらくろ」が掲載された「戦時版よみうり」、長野の図書館で発見…戦時下の庶民生活の貴重な記録

https://www.yomiuri.co.jp/sengo/20250625-OYT1T50185/

▼未知の「のらくろ」発見…戦前と戦後をつなぐ貴重な作品、掲載の「戦時版よみうり」をデジタル化

https://www.yomiuri.co.jp/sengo/20250625-OYT1T50169/

▼「のらくろ」作者・田河水泡が「泡」から「包」に変えた謎…人気の四コマに厳しい現実描く

https://www.yomiuri.co.jp/sengo/20250620-OYT1T50105/

 


※読売新聞記事データベース「ヨミダス」で『戦時版よみうり』が公開されるのは8月上旬の見込みとのことです。「ヨミダス」は当館2階一般図書室でご利用いただけます。

※当館が所蔵する『戦時版よみうり』の原紙は書庫に保管されています。当館では、同紙に限らず1995年(平成7年)以前の新聞については保存の観点から原則としてデータベースでのご利用をお願いしていますので、ご理解ご協力をお願いいたします。

 

【お問合せ】資料情報課(TEL:026-228-4921)

 

ページトップに戻る