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更新日:2025年3月11日
令和6年(2024)度信州発・これからの図書館フォーラム第3回「読書の未来 信州の読書の歩みを道標として」
を開催します。
最近、読書をする人が減っていると言われています。調査によると、1か月で1冊も本を読まない人が60%を超えているそうです。
そもそも、人にとって「読書」とは何でしょうか?「読書」は役に立つ知識・情報を読み、それを取り入れるだけの行為なのでしょうか。
人が本の内容にふれ、その中でいままで自分が持っていたものとは別な思想や感情と出会い、対話し、考え、変容し、自らの中から新しい何かが生まれること、それが読書なのではないでしょうか。読書活動とは、本と読者との関係性の中から生まれたものが、やがて社会に影響していくことなのかもしれません。
長野県には、地域の読書会や婦人文庫活動が長年にわたって市民の文化を支えてきた歴史があります。
1950~2010年代に展開された長野県PTA母親文庫活動では、母親たちが共に読書し、語り合う楽しみを通じて、社会の中での自己の立ち位置を問い、他者、暮らす地域とのつながりを構築していきました。今回のフォーラムでは、そのみずみずしい読書の諸相を山﨑沙織さんの研究からひもとき、「読書」の本質を考えてみたいと思います。
「読書」の概念が広がり多様化する中で、読書の営みが展開される場の一つとして、図書館はどのような存在であり得るのか。一人一人の読者の尊厳を保ち、様々な読書の存在が認められる場でああること、また読者同士の相互作用によって巻き起こる創造の可能性についても語り合いたいと思います。
長野県の歴史ある読書活動をたどりつつ、今と未来への図書館と読書活動について考えてみませんか?
2025年3月8日(土曜日)13時30分から16時00分まで
13時30分 開会
講演者紹介
参加者を交えての質疑応答・意見交換
16時 終了
研究分野 図書館情報学、人文社会情報学
主な論文・共著、訳書
「本を読む母親」達は誰と読んでいたのか : 「創作グループ」の長野県PTA母親文庫からの離脱をめぐって. Library and information science. 2017. 77
「読めない母親」として集うことの分析:長野県PTA母親文庫の1960年代から. 社会学評論. 2015. 66. 1
『トポスとしての図書館・読書空間を考える』松籟社 2018
『続・読書と読者』読書、図書館、コミュニティについての研究成果 京都大学図書館情報学研究会,日本図書館協会 (発売) 2019
『デジタル時代における民主的空間としての図書館、アーカイブズ、博物館』松籟社 2023
県立長野図書館 3階 信州・学び創造ラボで開催します。
会場への直接参加、またはZoomによるオンライン参加を選んで、申込フォームからお申込みください。
Zoomオンライン参加アクセス情報
https://us02web.zoom.us/j/87439846649 ミーティング ID: 874 3984 6649
ご興味のある方はどなたでも参加いただけます。参加費は無料です。
以下のフォームからお申込みください。
https://forms.office.com/r/gN6n7n8eiC
申込期間:2025 年3月7日(金曜日)まで
県立長野図書館 総務企画課 企画係(TEL:026-228-4939)
【講演】読書の未来 信州の読書の歩みを道標として(PDF:1,097KB)
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