長野県図書館協会 > 長野県図書館大会 > 平成19年度第57回長野県図書館大会 > 図書館大会分科会1~5
更新日:2025年12月16日
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助言者 宮下 明彦(長野県図書館協会事務局長)
司会者 柳原 康廣(千曲市立戸倉図書館)
発表者 加藤 みゆき(飯田市立中央図書館)
飯田市は、「文化経済自立都市」をめざし、全市一丸となって地域の経済活性化に取り組んでいる。市長の「図書館は中小企業の情報支援の拠点・人つくりの礎」という熱い思いもあり、経済活性化プログラムの一環として図書館において「ビジネス支援サービス」を行う事になった。しかし、“都会型ビジネス支援”は資料・人・スペースの無い小都市の図書館には合わないという結論に達し、“地域で働く人たち個人への支援”として、従来の貸出・閲覧・リクエストをさらに充実させ、蓄積された情報資料を如何に有効的に提供していくか。市民の暮らしや仕事やまちづくりに役立つ資料提供の体制強化をどう図るか。という2点において以下の取り組みを行っている。
課題解決型の課題とは言葉を変えれば困っていること。個人あるいは地域が困っていることに対して図書館は資料・情報の提供機関であるので、その側面から役に立つということ。資料・情報とは図書・雑誌・新聞・行政資料・地域資料・インターネット・データベースなどであり、それらをその課題ひとつひとつのテーマに対してどういう風に役立つように作って提供できるかということである。それは大変幅の広いことで、これから大きなテーマになっていく。
まだ日本でも始まったばかりのことなので、東京都立中央、奈良県立図書情報館、鳥取県立図書館や、県内なら飯田市や上田市などの先進図書館を参考にしてはどうか。また、県図書館協会で研修も行われるので参加して欲しい。
限られた時間であったが、参加者全員で活発な討議が行われた。それぞれが自分の図書館に持ち帰り、新しい視点で図書館を見直し、できることから業務に活かしていきたい。
記録稲葉 聡子(長野市立南部図書館)
助言者 なし
司会者 成沢英之(上田市立上田図書館)
発表者 宮坂順子(原村図書館)
原村図書館は諏訪広域6市町村の相互協力により図書館情報ネットワークサービスがスタートしている。学校図書館とのネットワークも結ばれ、小中学校の調べ学習などに有効利用されている。また、図書館の近くに、保育園・小学校・中学校があるため、児童サービスには特に力を入れ、子どもの読書活動推進のため、多くの図書館ボランティアの参画を得ている。
図書館を支えているボランティアは、自発的に声をかけてくれた人たちばかりで、紙芝居パネルシアター、劇、図書館まつりやクリスマス会への協力をしてくれる。また、今年度新たに子ども図書館ボランティア(小学生)を立ち上げ活動している。
これからの図書館活動をより豊かに、更に一歩前進するためにも子どもから大人まで幅の広いボランティアの参画、連携、協働がよりいっそう求められる。
助言者 尾臺 鞆一 安曇野市穂高図書館長
司会者 新見 しづ子 大町市朗読グループかっこう
発表者 仁科 よし子 大町市朗読グループかっこう
向井 厳古 安曇野市朗読ボランティアこだまの会
1大町市朗読グループかっこう 会員18名 昭和59年より視覚障害者、図書を読む事が不可能な方を対象に、テープに録音し図書館に貸出し用として設置しています。テープ図書の作成は読む本の選択にはじまり著作権の許諾申請(図書館に依頼)、誤読を防ぐための下調べを行い録音しています。つぎに他の者がチェックして校正を行い完成です。他に声の情報活動として「かっこうだより」社協報の「ボランティアニュース」「福祉のまちづくり」をテープに録音し郵送しています。また交流活動として、テープの利用者(17名)と年1・2回行楽に出かけたり近況報告を聞きながら昼食会等をしております。今後の課題としてカセットテープからCD図書に移行に伴い機器の扱い方を身につける必要があります。他には仲間を増やすことです。
2安曇野市朗読ボランティアこだまの会 会員25名 平成4年有志が社会福祉協議会に働きかけて会を立ち上げました。活動としては広報、議会だより、三郷文化(季刊誌)の録音テープを作成し利用者3名に郵送しています。2名ずつ録音室に入り間違いのないように確かめ合って行います。この様な活動のための研修会を、年2回行っています。朗読の基本から学習し、広報等をわかり易く聞いてもらう工夫など、朗読の技術向上を目指しています。他に福祉施設、いきいきサロン、児童クラブ等へ訪問して、紙芝居、朗読、歌、手遊びなど楽しい時間を持っています。紙芝居が小さくて見えにくいとの話を受け大型紙芝居を作りました。今後の課題として録音テープの利用者を増やすこと、大型紙芝居が7作できていますが増やしていくかどうか見当中です。また新しく図書館が出来るとか、どのように協力できるかと思っています。
1活動費の助成のこと。録音機器のデジタル化に伴い活動費が高額になって来ています。市よりの助成をお願いすると共に、ライオンズクラブ、機器メーカーなどの協力をお願いしたい。
2利用者の掘り起しが個人情報もありむずかしい。利用したい方は居られると思うのであらゆる方法を使ってあきらめずに働きかけていきたい。現実には図書館を介して送っていただいている所が多かった。視覚障害者だけでなく読む体力のない方にも利用してもらいたい。
3録音機器がアナログからデジタルへの変換の時期を迎え新しい機器を使う技術の習得が必要になってきました。すでに講習会をしている所、変換している所もありました。
4新しい図書館が出来るが、支援の必要な方にどんな設備が必要か?対面朗読室は必要か?との質問があり、上田では週1回対面朗読を8人が2人ずつ担当して実施している。利用者が本を持参するが専門書などもあり下調べが大変です。拡大鏡については、伊那図書館では電源を入れれば利用できるようになっているが、それより大活字の本をおすすめしている。
5自宅へ訪問して読むのがいいと思うがその様な活動はあるか?訪問していた方が施設に入り今は施設に伺っている。との回答がありました。
特別な支援を必要とする方々とは視聴覚障害など身体に障害を持った方、学習障害の方、高齢者、入院患者、施設入所者、受刑者などを指すといわれている。皆さんそれぞれ情熱を持って活動されているが、これからも技術の向上、機器の活用技能の向上など楽しみながら活動してほしい。少ない会員で活動の場が多様化してきています。若い人に入ってもらいましょう。益々機器の費用などお金のかかることが多くなるが自治体にお願いする仲介者として図書館が働きたい。障害のある方々が豊かな生活を受けられるように今後とも協力していただきたい。
司会者 大沼田眞理子(松本市立並柳小学校)
発表者 堀内京子(長野市立若槻小学校) 林 尚江(岡谷市立岡谷小学校)

<発表1>『子どもの本を知る』堀内京子先生
<発表2>演習『年鑑を使ってみよう』林尚江先生
学ぶ力を育てる司書教諭の役割のひとつとして「情報を活用する力をつけること」がある。
本はたくさんの人の手を経ていて、奥付で出版社、作った人が分かるので信頼性が高い。ほしい本を探し出すため、レファレンスブックの使い方を知る。
本の中から情報を見つけるために、目次、索引が分かるようになる。
繰り返しが大切。
<発表1に関連して>
<発表2に関連して>
読書、活字離れの子たちをどうするか。先生方にも情報を伝え、学校全体で取り組んでいくことが大切。
司会者 岡澤 裕美(千曲市立屋代中学校)
発表者 由井 尚美(長野市立篠ノ井西小学校) 柳沢 知恵(佐久市立切原小学校)
藤野 美夏(上田市立丸子北小学校) 奥原 貴美子(茅野市立玉川小学校)
学校図書館というのは児童生徒・先生方にとって一番身近な図書館で、読みたいときに読めるものや調べたいとき調べられるものがいつでも手にできる図書館でありたいと考えています。それには限られた予算の中で児童生徒・先生方に役立つ資料・図書、そのときに必要な資料・図書を備えてある図書館づくりにした。それには本棚に並んだ図書・資料が旬のものとういか本当に必要なものを並べたい。そのためには「選書」が大事である。
(1)「学校図書館に求められていること」
学校図書館は情報センターとしての役割(調べたい時に調べられる)・読書センターとしての役割(読みたい時に読みたい本が読める)・落ち着ける場所(各校の対応として)での3つがある。そして、このほかにもプラスアルファーがある。今日は幅がひろくなってしまうので、情報センターとして調べ学習に使える本の選書はどうのようにしたらよいかを考えてゆきたい。まず、必要な資料の情報を得ること。1.学習に必要な図書・資料の収集 使える図書・資料の収集(教科・特別活動等年間指導計画.学年便り・学習の進度表.学習に使った図書の記録.他の図書館から借りた図書の記録)2.季節行事などに関する図書3.児童の興味関心に対応する図書。まずは、教師・児童生徒とのコミィニケーションを大切にする。蔵書配分比率を見たところ到底及ばないところもあります。いろいろな情報をいただきながら追いかけるのではなく、「あるよ」といえる選書をしてゆきたい。
(2)「選書基準」
学校により選書基準が区々である。そこで、茅野市では今年3月に「茅野市小中学校図書館選定基準」を『全国学校図書館協議会選定基準』を基本として定めた。一般基準の中で「1内容は教師向けの図書」に追記「ただし、児童生徒にも資するものであること」。部門別基準の中で「5 翻訳書」は『原則として完訳のもの』に変更し、「9 絵本」は『アニメ的な絵ではなく、こどもが出会うのにふさわしいものであるか吟味する。挿絵に関しても同様に考える』と追記し、「12 伝記・民謡」は『訳者・再話者・本分のいずれかに注意した上で選書する』と追記している。学校図書館にふさわしくない図書して、6項目追記がある。また。心がけて収集する本は『地域・郷土に関する資料一般』『各学校のテーマに応じた図書・資料』の追記がある。
(3)「選書ツール」
図書購入する際、出版されている膨大な図書の中からいかに適書を選ぶかは司書として日々苦労するところです。出版された図書の内容や特徴についての情報があれば適書を選択しやすくなります。こうした選択に役立つ資料を選書ツールといいます。評価情報(一定の基準で選択した図書の情報です)が9刊あり、流通情報(前年に出版された購入可能な図書のすべてを対象とする情報です。流通という目的に沿った速報性が特徴です。)が5刊あり、そのほうか新聞の書評、専門雑誌、インターネット書店などの情報も日々あたらしい本が出版される現代においては重要な情報として、4冊提示されました。
(1)演習の内容の説明「米の何を調べたいの?」→「どうして米について調べようと思ったの」へ
参加者1人1人の図書館について 自分の図書館にある本を知ろう。自分の図書館の資料を活用しよう。資料の補充に役立てよう。・・・という立場で
(2)「米」をテーマに パスファインダー 自分の図書館の蔵書より
(3)「米」から考えられるテーマで ブックトーク 例)お米をはかる単位はどんなのがある?
(4)グループに分かれて「課題」と「資料」について考え合う。
*配られた用紙に書かれた「課題」に沿って資料を選ぶ。
*用紙に選書のポイント等を記入する。
(5)グループ発表
*課題と選書のポイントを発表してもらう。
*各グループが選んだ資料の情報は「米」についての資料一覧表を参考にしてもらう。