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更新日:2025年12月16日

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図書館大会分科会6~10

第6分科会「司書教諭と学校図書館司書の役割と連携のあり方」

助言者 和田 敦(長野教育事務所教育支援主事)
司会者 山下 千鶴子(佐久市立高瀬小学校)
発表者 山崎 芳美(岡谷市立上の原小学校) 輿 幸夫(松本市立筑摩野中学校)
加藤 敦子(須坂市立井上小学校) 牧野 優子(学校図書館サポート委員会)

1 発表の概要

写真第6分科会の様子

  • 『司書教諭と学校図書館司書の連携』(山崎先生) 司書教諭として活動できる時間を2時間確保し、学級担任とTTでの授業を実践。学校図書館司書は、TT授業のサポートにはいる。司書教諭としての時間と学校図書館司書の勤務時間が重ねられると連携が進み、よりよい図書館にしていくことができる。そうした中で運営内容の企画を司書教諭が行い、他の教職員に協力を呼びかけ、企画に必要な資料収集を学校図書館司書が行うのがよいのではないだろうか。
  • 『司書教諭と司書の連携のあり方』(輿先生) 学校図書館司書、司書教諭と図書館教育係(国語科教諭)の3人体制で図書館教育を行っている。司書教諭が図書委員会の指導助言を中心に行い、学校図書館司書の要望を聞き、他の教職員や地域との調整役をしている。文化祭での図書委員会の発表(短歌・俳句)と連携させ、国語の授業を学習した。この授業は、司書教諭自身が国語科であったため比較的実践が容易であったが、他教科においても図書館と教科を結ぶことが重要である。
  • 『司書教諭と学校図書館司書の役割と連携のあり方』(加藤先生) 本校は、司書補の先生が2校兼務で勤務するため、司書教諭との連絡を取り合う時間を見いだせず、読書指導や利用指導での連携ができにくかったり、児童のニーズに応えにくかったりする点がある。こうした中で、司書教諭の学級で専科の授業を行っている時間に利用指導を行い、図書館に自然に足が向くようにと考えている。こうした地道な取り組みを続けていくことが大切である。
  • 『司書教諭と学校司書の協働』(牧野先生) アンケートの結果から、司書教諭と学校図書館司書の連携が少しずつ進んできているが、お互いの専門性を生かした図書館を作ったり運営したりするには、勤務時間や役割分担、学校体制作りなどをクリアすることが必要である。

2 討議の概要

司書教諭として時間を確保したいが、学級担任や授業時数の関係から司書教諭として時間を確保できない悩みがあげられた。しかし、短時間の朝読書で読み聞かせを行う、他の教職員に図書館教育の方法や授業について話をしたり呼びかけたりすることなどの意見が、少ない時間の中で図書館教育を行っている工夫として出された。それにしても、一人の力では十分にできないため、多くの教職員と情報交換をし、できることから少しずつでも始めていき、図書教育の種を蒔いていくことが大切であると確認された。また、司書教諭と学校図書館司書との連携・協力については、専任か兼務かにもよって難しさが異なる。兼務の場合、お互いの情報交換の時間が限られ、連携・協力体制をつくることが難しいという意見が出された。専任となると、学校図書館司書の勤務時間にもよるが、役割を分担し様々なニーズに応えられるなど協力体制を組んで図書館教育の環境をつくる可能性が広がる。こうした中で、司書教諭の時間の確保と学校図書館司書の全校配置を実現していき、専門性を生かした協力・連携体制をつくることが必要である。また、できることから始めることこそ、図書教育の充実の一歩と考える。

3 まとめ(助言者の指導を含む)

図書館教育の必要性を十分理解し、図書館教育を教育課程編成のグランドデザインの中に位置づけてもらいたい。そして、子どもたちの願う姿を頭に入れて、教科指導の具現化を図っていくことである。しかし、現況の中で難しいことは理解してはいるが、時間・人・予算の制約の中で、できることを少しずつやっていってもらいたい。そうした積み重ねで、学校の中に図書館教育が位置付いていくものと考える。

記録者 牛田 佳伸(佐久市立浅間中学校)
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第7分科会 「子どもの主体的な学習を支援する小中学校図書館のあり方」

助言者 熊谷邦千加先生(上田教育事務所教育支援主事)
司会者 水澤 良光先生(泉小学校)
発表者 久保 多美枝先生(大鹿村立大鹿小学校)
香山 芳枝先生(上田市立塩田西小学校)
高橋 かず枝先生(長野市立三陽中学校)

1 発表の概要

写真第7分科会の様子(1)討議の柱1
総合的な学習や教科学習での支援のあり方と課題(地域との交流、学習の見通しの持たせ方)

もっと知りたい日本の歴史!~歌舞伎を学ぶ子ども達~

発表者 久保多美枝先生(大鹿村立大鹿小学校)

村の伝統芸能「大鹿歌舞伎」への子どもたちの取り組みを通して

郷土を愛する心を育みたい(担任の願い)

  1. 図書館の読書センター、学習情報センターとしての機能を生かす。
    →物語の時代背景を知る
    • コーナーの設置→調べたことをカードにまとめる(社会科と結び付けて)
    • 台詞の意味を調べる→漢和辞典・熟語辞典・国語辞典の利用(国語)
    • 保存会の方々からの指導→地域の方との交流(総合的な学習)
  2. 公演用のパンフレット作り
    • 材料集め→内容の検討
    • 情報を厳選し、より効果的なパンフレット作り
  3. 大鹿歌舞伎を題材として学習した効果。
    • 子どもの学習を支える場の設定が、自ら学ぶ力を高めた。
    • 子どもの興味関心の高まりは、読書の幅を広げ深めることにつながった。
    • パンフレットの作成は、限られた紙面の中で「何をどう伝えたらよいのか」情報の厳選に有効であった。
    • 伝統芸能に寄せる地域の方との交流を通して、地域の大人顔負けの演技ぶりに


報収集・活用能力の育成

(2)質疑

  1. 読めない漢字・分からない言葉を調べるときの指導の実際。子ども主体か、教師主導か。(長野市加茂小学校 尾崎由美子先生)
    • 質問ばかりでは学びにならない。子ども達に調べることを促した。
  2. 学年による調べ学習の深まりについて。
    • 3年生→話が良くわからないが、大鹿歌舞伎への興味は示した。
    • 4年生→人物について調べる学習の中から、歴史、生き方に共感する姿が見られた。
    • 5年生→配役を交替。違う人物を追う中から広がりが見られた。
    • 6年生→人物に対する思いの深まりから自分に適した役をもらう。
  3. 大鹿歌舞伎の学習と社会科とのつながりについて。より深めたいと願ったところはどこか。(北安曇池田小学校 小笠原教明先生)
    • 多くの児童が戦国時代に興味を持った。辞典の使用の習熟後、歴史を探る中で辞典を引きながら調べ学習が深まった。

(3)参加者の意見

  1. 地域の特色を生かした学習が展開されている素晴らしさを感じた。
    地元のお年寄りから戦争時の話を聞くことから始まった交流。昔の遊びの伝承、お年寄りと関わり、自主的意欲的な学習を進めている。(松本市立旭町小学校 矢崎基先生)
  2. 利用しやすい地域資料の作成方法。社会科で地域教材の資料収集の難しさ。村誌、ガイドブックなどは大人向け資料で分かりにくい。(駒ヶ根市立赤穂南小学校 山岸祥子先生)
    • 地域教材は少しずつ蓄積していくことが大切。 (佐久市立佐久東小学校佐藤千代美先生)
  3. 学習の見通しの持たせ方、支援、協力について
    • 5年生の稲作の資料集め→JAのパンフレットの利用(有料)
    • 調べ学習用の資料・図書集めは毎年計画的に行う。(神川小学校 田村峯子先生)

◇助言者指導

  • 学習の展開→国語(資料を読む、理解する、情報の選択)


子ども達一人ひとりが、満足感を得、学ぶことの多い学習内容。

総合的な学習(コーディネートする力)
社会科(歴史を学ぶ、追究する)

  • 司書や担任の連携による支援や努力→資料の作成、収集
  • 地域資料について:作り直して教材化(作者編者に尋ねる。地域の方に解説を加えていただく)
  • 今後の学習の見通しの持たせ方について:教師の教材研究→必要な図書の購入、

年間計画の中で図書館利用の仕方を考え、より効果的に図書館を利用してほしい。

(2)討議の柱2
小中学校での支援のあり方と課題(朝読書、インターネット、本を読まない子に対する指導)

主体的な学びを支える学校図書館(上田市立塩田西小学校 香山芳枝先生)

主体的な学び→進んで読書をする子を育てるための支援

  1. 朝の十分間読書
    • 落ち着いた雰囲気でのスタート・本を読む楽しさを知らせたい・
  2. ブックトーク「本は友だち」-聞く読書・読む読書-
    • 教育委員会の取り組み(ブックトーク、ストーリーテリング)
  3. 読み聞かせの充実
  4. 図書の紹介(先生・図書委員・本は友だちなど)→子どもたちの本選びに役立つ
  5. 展示の工夫(新刊・季節行事・教科書の出てくる話・季節に合わせた装飾・分類番号を分かりやすく)
  6. エコールの利用→上田市周辺のネットワーク
  7. 資料情報源としての役割→各教科で必要なものの情報収集、計画的な購入
    地域資料:インターネット、図鑑、
  8. 課題:好んですることしない子への対策
    調べ学習に利用する本の購入と確保
    情報教育ネットワーク

主体的な学習を支援する学校図書館のあり方(長野市立三陽中学校 高橋かず枝先生)

  1. 情報センターとしての役割を果たす学校図書館をめざして
  2. 現状からの様々な課題
    長野市→コンピューター化。(それに伴い古い書籍の整理)入力に関して市の支援。
  3. 朝読書(8時20分~8時30分)必要性が十分に理解されずドリルの時間になってしまう。読書の有効性をもっと理解していただけるように啓発をしていきたい。
  4. 図書館利用予約システムを用意。
  5. 読書の場としての図書館利用のあり方の見直し。

(3)小中学校での支援のあり方と課題(朝読書、インターネット、本を読まない子への指導)

  1. 2冊貸し出しの有効性。司書が本選びに関わってよい本を推薦している。
    朝読書は教師がともに読んで効果があるもの。(更埴坂城小学校 寺沢悦子先生)
  2. 朝読書について
    教師がともに読むための工夫:連絡会は午後(篠ノ井東中 力 はるみ先生)
    毎週金曜日に設定(上伊那郡東春近小学校 加藤麻砂美先生)
    朝の活動後に15分間朝読書の時間。職員連絡会はドリルの時間内(岡谷小学校 林尚江先生)
    第1・3木 読み聞かせの日(校長、教頭も含む)
    第2金 地域の方からの読み聞かせ

◇講師指導

  • 朝読書 長野県下では実施校が多い。
  • 図書館環境 寛ぎ楽しめる環境。図書館に向かうことが楽しくなる展示・掲示の仕方の工夫。
  • 朝読書の確立 職員の現状を把握し、取り組みを呼びかけ。
  • 調べ学習 児童生徒にとって必要な課題であること。それに必要な資料を整える。

図書館と教科をつなぐ
各教科でどのような資料が必要になるかを検討。(年度末に調査し、年間計画を作成する。)

記録者 篠原郁子(浅科小学校)

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第8分科会「生徒にとって活用しやすい高校図書館のあり方」

司会者 太谷 義彦(長野西高等学校)
発表者 内山 伯子(上田千曲高等学校) 遠山 和夫(木曽高等学校)

1 「生徒にとって活用しやすい高校図書館のあり方」(発表者 内山 伯子)

写真第8分科会の様子(1)発表の概要
基本方針である「生徒の読書活動・学習活動への支援」は、具体的には生徒の資料要求に応えることである。

  • リクエストはもちろん、日常の生徒とのコミュニケーションの中に選書のヒントを得る。

  • 課題研究等の授業への資料提供を積極的に行う。特に通年利用の教科はテーマを5月には掌握し、購入する。

  • 生徒希望図書の予算を増やしている。

  • 生徒図書委員会役員による店頭購入は年2回実施。読書傾向を知る上で重要な行事である。

その他図書館に目を向けさせるために、次のような工夫をしている。

  • 「ミッケ」「ザ・テレビジョン」「CDでーた」など生徒を引き付ける資料の購入。

  • スポーツ等で活躍している生徒の新聞掲載記事の切抜き掲示。

  • 資料と人を結ぶ役割を様々な図書委員会活動を通して担い、情報を発信している。

(2)討議の概要

上田千曲高校を訪問した際、図書委員が文化祭に向けて熱心に準備をしている姿に感心した。

Q 希望図書の中には専門書が多いが、文学・文庫図書の購入はどの程度か。
A 文学や文庫(富士見ファアンタジア・電撃文庫)などもできる限り購入している。生徒希望図書には、司書が希望を察知して入れたものもある。

Q なかなか選書ツールでいいものがないが、何を参考にしているか。
A 専門書の選書も、生徒とのコミュニケーションの中で、その生徒に合った程度の本を即刻購入している。できるだけ本屋に行き、専門分野の前に立つ。司書自ら直接手にとってみる。リストだけでは購入しない。年2回長野の大型書店にも行くが、その際は5時間位選書に専念する。図や写真の多いもの、翻訳物より日本人の著作がわかりやすい。苦手な電気・機械の分野については、先生に選定を依頼し、生徒にも教わる。

2 「木曽高等学校の全校読書会への取り組み」(発表者 遠山 和夫)

(1)発表の概要

  • 全校読書会は途中1年間中断したが、10年余り続く伝統行事である。

  • 以下のような日程で約半年かけて計画的に準備し、実施している。
    <5月>テキストの推薦アンケート実施。
    <6月>テキストの決定・購入。
    <8月>読書感想文の作成と提出。
    <9月>司会者の決定と読書会運営準備→レジュメ作成
    <10月>読書会の実施。
    図書委員作成の司会者用のマニュアルは、事前の準備や当日の運営・レジュメの作成に大いに役立っている。今年度は32分科会(1学年4クラスあり、学年別で、1分科会5~29人)・時間はLHRを利用し70分間であった。
    当日巡回したが、三分の二は談論風発。三分の一は活発とは言えない状況であった。
    職員のアンケート結果では、司会の頑張りにより概ね充実していたと答えている。

  • テキスト選定は難しい。生徒の推薦図書はTV化・映画化等された作品が多くなる傾向にあり、悩むところである。しかし、アンケートではテキストも妥当であったという感想が多かった。

  • 本を読まない、感想文未提出などの消極的な生徒が増えているのは課題である。

  • 「言語分析能力は学力に直結する」とも言われている。読書会テキストしか読まない生徒、仲間と議論する機会が少ない生徒にとって良い機会である。○図書委員会にとって大きな負担であるが、活動の活性化につながっている。課題解決の糸口を探りながら継続したい。

(2)討議の概要

読書週間中に「朝の読書」で課題図書を読み、感想文提出。その後、読書会を図書委員全員と希望者で実施している。しかし、参加者が少ない。今日のレポートを聞いて、事前の準備が大切だと痛感した。

Q アンケートをとるのは職員だけか。
A 生徒は記録表にまとめて提出する。

Q 図書委員会の役割は。
A 図書の推薦、3回の司会者合同会議の招集と運営、テキスト販売の手伝いなど。

Q 司会者により左右されるが、分科会2名で64名をどう選出するか。分科会は3学年混合か。
A 分科会の中から国語科の職員が人選する。分科会は学年別。テキストは学年に合せグレードを変えている。

3 まとめ

司会 読書しない生徒にいかに読ませるか、図書館を利用させるかというのが悩むところである。私も課題図書のレポートを提出させ、テストに出題したことがある。テストというのは問題もあろうが、一定の効果があった。今日の実践レポートを参考に、各高校日頃の活動に生かしていただきたい。

記録者 小林 典子(長野西高等学校)

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第9分科会 「図書館利用傾向に関する一考察」

司会者 岩波 峰子(信州大学工学部図書館)
発表者 塩沢 千文(飯田女子短期大学図書館)

1 発表の概要

写真第9分科会の様子飯田女子短期大学は、看護学科は3年制、家政学科、幼児教育学科は2年制、専攻科は1年で、講義を中心とした教室での授業以外に、資格取得のための学内・学外の実習がある。利用対象学生730名、教員84名。図書館には、蔵書が6万冊、購入雑誌140種類、閲覧席75席、開館時間は8時45分~17時(金曜日のみ18時半)などがパワーポイントを使って紹介された。電算機での貸出、CATやILLなども行なっている。全国的にみて短期大学図書館としては平均的な運用をしている。1人当たりの貸出冊数では全国短期大学平均を上回っている。

平成17年1月に中教審答申で提言された「大学における教養教育」の提供を短期大学で行なう事を考えると、本来短期大学の教育が求めている図書館像は何か。短期大学図書館がどんな目標をもって改善していかなくてはいけないか考察した。

自己点検及び第三者評価、他大学における図書館の活動、文献による図書館利用評価などを参考に、看護学科生の貸出データを分析した。その結果を看護学科教員へアンケート調査をして、いくつかの読書傾向を確認した。在学中の看護学科学生へ、入学前の図書館利用嗜好と入学後の平均貸出数を調査し、傾向を探った。公開講座受講者へのアンケートを行い、自分の興味ある分野と、問題解決方法、公共図書館などの利用頻度を調査し、その傾向を分析した。

学生については大きく2つに分けられる。1つは「ほうっておいても図書館利用をする学生」であり、もう1つは「図書館サイドからのアプローチの効果があると考えられる学生」である。前者は高校時代に読書・図書館利用をしていた学生であるが、カリキュラムや教員の指導で図書館を利用せざるを得ない現状では、両者の差異がなくなっている。しかし、今日的課題として、情報化社会を生きるための教養である「情報リテラシー教育」を積極的に行なう必要性があり、また、インターネットなどを通して図書以外の情報が入手できる時代となり、大学生のレポートにおける剽窃の問題、構成力・分析力・批判力等の弱体化の問題も指摘されている。これらは本来「本を読むこと」で身につく力であると考え、読書の重要性を感じている。

飯田女子短期大学図書館では、学生への読書推進として教員による推薦図書の読書運動「読ままいか(飯田地方の方言で「よみましよう」の意味)」を実施している。

2.討議の概要

下記について質問が出て、回答を得た。

  • 読ままいかの図書についての発行頻度
  • ベスト貸出図書を複本購入しているか
  • 情報リテラシー教育の詳細な内容

また野村部会長(信州大学附属図書館長)より、最近の学生の文章能力につての説明があった。

3 分科会の照合事項等

  1. 各館の状況を話しあった。
    • 古い雑誌の保管方法について。
    • 自動入館装置について。
  2. 髙池幹事(長野女子短期大学)からの報告
    • 新長野県図書館協会発足と個人会員、代表幹事について。
    • 専門部会費についてと、今後の通帳管理について。
    • 来年の幹事館、発表館等について。

記録者 折井 匡(信州大学医学部図書館)

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第10分科会 「子どもと本を結ぶ活動~読書感想文の指導実践等を通して~」

助言者 小池 隆(伊那教育事務所 教育支援主事)
司会者 依田 緑(小諸市立芦原中学校)
発表者 稲垣 恵子(箕輪町立箕輪南小学校) 野沢 美嘉(塩尻市立宗賀小学校)
古澤万喜美(池田町立池田小学校) 奥原 里奈(飯山市立第一中学校)

1 発表の概要

読書カード(1)子どもと本を結ぶ豊かな活動
家族や先生、上級生からの読み聞かせ、朝や帰りの時間を利用した多様な読書経験、子ども達の手による行事や学習をテーマにしたコーナー作り、“ひとり読み”を支える音読読書など、さまざまな活動が読書意欲につながっている。(読書カード内の名前:仮名)〔箕輪南小学校〕

写真第10分科会の様子イラストや場所にたどりつくまでのヒントを書いたカードを作り、ゲーム感覚で本を探す「本の場所あてクイズ」、季節や学校行事に合わせた本のコーナー、先生のおすすめ本の読み聞かせ、全校児童による自分のおすすめ本の紹介など多様な本の紹介活動によって読む本のはばが広がり、目的の本を自分で探し出す力もついてきている。〔宗賀小学校〕

(2)読書感想文の指導を通して子どもと本を結ぶ
これだけは読んでもらいたい推薦本をあげ、読んだだけで終わらないように『読んだ本のまとめ』として感想メモを残している。そのメモを利用すれば心に残ったことが印象つけられているので、何を書けばよいのかはっきりして、読書感想文が書きやすくなる。〔池田小学校〕

読書感想文は「書き出しの工夫」「題名の工夫」を中心に書き方のポイントを指導する。題名の工夫は強く心に残った場面を思い返したり、丁寧に読み返したりすることになるので、作品をより理解することができる。書き出しの工夫は書くことの抵抗感を減らし、自信をもって取り組む意欲につながる。〔第一中学校〕

『読んだ本のまとめ』

  1. 心に残った登場人物をあげる。
  2. 本の感想として、あてはまる“てるてるぼうず”の絵に○をつける。(「たのしい」「かなしい」「どきどき」「なるほど」「ふしぎ」「ほのぼの」「その他」)
  3. 2でその“てるてるぼうず”に○をした理由を書く。
  4. 本の中で心に残った言葉や場面を書く。

2 討議の概要

「子どもと本を結ぶ豊かな活動」として、家庭読書や読み聞かせ、おすすめの本の紹介を取り入れている学校は多い。その中で、地域のボランティアによる昔の口調や方言での語り、読みたくなるような本の紹介文の書き方など、工夫した取り組みが出された。

「読書感想文の指導」としては、発達段階に応じた実践が紹介された。挿絵などを参考に気に入った場面を絵に描いて一言感想をそえる、原稿用紙に限定せずふきだしや罫線など、見ても楽しい感想用紙を用意する、といったアイディアが出された。

3 まとめ〔小池支援主事〕

読書への意欲化のキーワードは、「習慣化」「活動の多様化」「意味・意義」である。発想の転換をした読書指導や、読書は意味のある大切なものだと分かってもらえる活動を考えてほしい。

読書は一生にわたる力であり、今求められている論理的思考力である読解力もまた一生に関わる力である。国語の教科の中だけではくくれないが、焦点化、具体化、個性化をしてつける力を系統化して指導しなければいけない。読書感想文指導にあたっては、伝えたいことを明らかにし、その子の体験に寄り添って対応することが大切である。

記録者 鹿取 ちか(佐久市立田口小学校

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