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更新日:2025年12月16日

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図書館大会分科会11~14

第11分科会 「四季の会」の活動を通して」

助言者 小林 いせ子(みすずかる母文の会)
司会者 戸谷 浪子(みすずかる母文の会)
発表者 清水 美江(みすずかる母文の会)

1 発表の概要

写真第11分科会の様子今回「11分科会」を担当するみすずかる母文の会の中の千曲市の四季の会は5年前、治田小学校の児童のお母さん達が中心になり立ち上げた読み聞かせのグループです。活動の中心は地元の小学校での読み聞かせ。年に4~5回、季節や行事に関連した話、教科書に出てくる作家の作品を選んだり大型紙芝居を上演したりしている。今後の課題としてメンバーが少なく、1人1人の負担が大きくなっている現状を踏まえ、細く長くでもいいから本と子どもたちを繋ぐ橋渡しの役目をこれからも続けていければと思っている。

2 討議の概要

穂高では、町の文化教室を受講した仲間で地元の民話を人形劇や影絵にしたり、素話をやったりしている。

伊那では読み聞かせのボランティアがきっかけで図書館の職員に学校へ来てもらい教員も勉強した。

佐久では、14の小中学校に親子文庫をおいてもらい、活動にばらつきはあるが行っている。保護者なので入りやすい。読書だけでなく親同士が交流を深められて横のつながりも大切にしてほしい。御牧でも朝、お母さんに入ってもらっている。

子ども達の様子としては、保育園の園児や低学年では、来てくれるのを待っているし、話を聞いていて反応もある。また、「○○ちゃんのお母さんが来ていたよ」などの声もある。

高学年になるとあまり反応がないように感じられるけれども、読んでくれた本を図書館へ借りに行く姿がみられたという声があった。

教職員の参加者からは「自分も子ども達に読み聞かせをするが、選本や読み方の点で勉強になる」「お母さん方に学校側と都合を打ち合わせながら、もっと入って来て欲しい。

また、お母さん方のほうからも積極的に学校へ読み聞かせに行きたいと声を出していってほしい」「地元(望月町)のことしかわからないが、小学校の統廃合により学びの共同体、人材バンクを作ろうと考えている。

学校を開くことにより読み聞かせにも入ってもらうとありがたいと思っている。

選本は皆さん方お母さんの成長にもなる」との意見が出された。

また、新人の司書の方からは「今は、まだ読み聞かせの活動はないが、お母さん方に話しかけてみたいと思う」という前向きな発言があった。

さらに、参加者1人1人からは、「勉強になった」「子どもとのコミュニケーションもとれるのでいい」「クラスで順番にやっているので、番が来ると緊張するし、練習もしなければならないが、子ども達が集中して聞いてくれた」「講習会があって参加した時に会場とか、どんな本がいいとか色々考えさせられたし、手遊びも重要だと思った。」「中学校は相手にしてくれないのではないかと思って自分がひいてしまっていたが、中学生も読み聞かせがいいと聞いて勇気を出してみようかと考えている」などの感想が出された。

3 まとめ(助言者の指導)

読み聞かせは、声を出して絵を見せて行うのが基本となる。感性を注ぎ込むことで、子どもの情緒が豊かになっていく。小さい子どもは、自分が主人公であるが、しだいに自分の置かれている立場を考えられるようになってくる。したがって、高学年では季節や行事、虫等を題材に命へつなげていくように考えて選本したい。読み聞かせを通して、子どもに元気をあげてほしい。そして、読んでもらっている方に元気になってもらいたいと思う。お母さんが元気になるのもいいと思う。

記録者 高橋あや子(みすずかる母文の会)

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第12分科会 「子供とともに読書する活動・・・親子読書会等の活動を通して」

助言者 竹花初雄 (北佐久PTA親子読書推進の会)
司会者 今井正子(〃)
発表者 市川洋子(〃)

1.発表の概要

写真第12分科会の様子北佐久PTA親子読書推進の会は立科町を中心に広範囲にわたって活動しており、町内におけるそれぞれのグループとの交流をはかりながら、幅広く子供達に本を読むことの楽しさを伝えたいという思いのもとに、読み聞かせをはじめ、いろいろな活動に力を入れている。

毎年四月に県立図書館で開催される「お話フェスティバル」へ参加し、絵本の読み聞かせ、ペープサート、紙芝居を発表。また、町内の保育園や小学校に出向き読み聞かせを実施している。そんな中で、読み聞かせの実践は経験のない会員も多く、これから勉強していかなければと思っていた矢先に基本的なレッスンを受ける機会を得た。ある程度の人数の前で読み聞かせをするということは、それなりの訓練が必要となり腹式呼吸で安定した音量の声出しが必要となる

また、はっきりとした発声が大切であるということを学んだ。そのひとつの訓練方法として「群読」がある。群読とは、朗読の一つの形式であり多勢で朗読表現することである。劇作家、木下順二氏が提唱したもの。人前で一人で発声をやると、うまくできなければはずかしい等のストレスを感じながらの訓練になるが、群読のよい点は多勢で一緒に朗読することによって少しぐらい間違えても目立たず、皆でやるという安心感と、思い切り発声の訓練ができるという事であり、参加する人にとっても声を思い切り出すことでストレスを発散し、楽しく健康を保つ事にもつながる。

(東京都在住 朗読アンサンブルれもんの会代表 平尾登紀子先生の指導によるもの)

<群読の実践>

  1. 体全体をリラックスさせる為の体操(足のもみほぐし~顔の体操~笑いの体操~複式呼吸)
  2. 早口言葉(寿限無)
  3. 「あめ」(山田今治作)を群読する

高い声:戦争が終わり、さあこれから何でも出来るぞという希望に満ちた朝、雨も苦にならない、そんな思いを明るく元気な声で表現する。
低い声:戦争は終わったが仕事、食べのもの、肉親さえもなくし住む所もなく希望の持てない身の上に雨が情け容赦なく降る心情を表現する。

2.討議の概要(参加者の感想及び現状)

「腹式呼吸でしっかりした発声で読み聞かせをする事が聞き手に伝える為にとても大切だと感じた。声のトーンで感じ方が違う」
「子供と群読をやってみたいと思った」
「読み聞かせを老人ホームでも実践したい」
「分科会は話し合いばかりかと思ったが声出しの実践があってとても良かった」
「お父さんが読み聞かせをしてくれる。とかくお母さんだけになりがちだがとても良いことだと思う」
「中学でも読み聞かせをしたいと思うが抵抗あり。小学生でも高学年になると本選びは難しい」

3.まとめ

人は10代前半までの経験を糧に生きている。その時期にいい本と出会えると本当にすばらしい。なるべくたくさんの方が読み聞かせのボランティアに参加してもらいたい。そして若いお母さんはせめて自分の子供には本を読んであげてほしい。その時に大切なのは伝えたいことを棒読みで読み聞かせるのではなく、お話しするんだという気持ちでやわらかく相手を見ながらお話をすること。小さい頃から絵を見せて本に親しむ事が大切である。世の中が変化し、この本を読みなさいという命令がくる様な、そんな時代が来ないように皆さんの協力をお願いしたい。

記録者 市川 令子(北佐久PTA親子読書推進の会)

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第13分科会 読書について「読み合わせと唱歌の世界へ」

助言者 金丸 恵美子(上伊那PTA親子文庫)
司会者 松澤 千恵(上伊那PTA親子文庫)
発表者 金丸 恵美子 村内 恵子 松下 まゆみ
松澤 千恵 渡辺 洋子(上伊那PTA親子文庫)

1 発表の概要

写真第13分科会の様子

  • 発声練習をかねて唱歌を歌い、作者の生いたち時代背景を学習する。
  • テキストをもとに発声練習とイメージトレーニングをする。
  • タイムスリップゲームをした後、自己紹介をする。

2 実践

(1)発声練習

  • 発声練習をかねて「もみじ」を歌う。
  • 4グループに分かれ、テキストを見ながら読み合わせをして発声練習をする。
  • テキスト「かえる」「おならうた」「ののはな」他。

背筋を伸ばして胸の下を開け、腹式呼吸でお腹の中から声を出す。
プリントを持つ時は顔を隠さず、相手から顔が見えるようにする。
「はなののはら」・・・など同じ言葉の繰り返しなど口先だけで発音せず、大きな口を
開けて一語一語はっきり発音する。

(2)イメージトレーニング

  • テキスト「端の箸、箸の端・・・」「咲けよ咲けよ、酒よ酒よ・・・」他

何の「はし」を相手に伝えたいのか、頭の中でイメージすることにより、聞き手にすんなりと伝えることができる。~が、など鼻濁音で読むことにより文章がきれいに伝わる。
以上のことに注意して読み合わせをする。

(3)タイムスリップゲーム

  • 心を落ち着け目を閉じタイムスリップしていき、自分の一番小さな時にもどる。その記憶を聞き手にわかるようにマイクを使い自己紹介をかねて発表する。マイクを使うことにより自分の声に責任を持つ。

(4)唱歌を歌う

  • 「カチューシャ」「ちいさい秋みつけた」「ふるさと」
    作詞作曲者の生い立ちや時代背景を学習し、歌に込められた思いを知り。心を込めてみんなで歌う。
  • 「ちいさい秋みつけた」の歌に乗せて、金丸さんからサトウハチローの「小さい母の歌」の読み語りを聞く。

3 まとめ 助言者のことば

「花さき山」の作者斉藤隆介氏の言葉で「プロの方の朗読は、その方の持ち味が伝わる読み方であり母親や先生方の読み聞かせとは少し違う。」基本的には母親や父親が読んで聞かせることがよいことである。

また、絵本は人生の中で3回読むという方がいる。一回目は自分が子どものときに聞かせてもらう。二回目は自分が子育てのときに読んで聞かせる。三回目は自分が体験を通して自分を振り返り絵本を読むと、子どものころに読んだ時々と違って味わいを持つことができる。

最後に、種の保存ということで、種の保存には様々あるが、人間だけができる保存には生理的と心の保存の二つがある。感情、思いやり、支え合うこと。その種の保存をしていくことができるのが人間である。子ども達に、読み語りをして心を伝えていくことは大切なこととして読み聞かせの勉強をしている。

記録者 渡辺 洋子(上伊那PTA親子文庫)

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第14分科会「読み聞かせの方法と実践発表を通して、より効果的な読み聞かせのあり方について学ぶ」

司会者 横山 佳栄(上小PTA親子読書の会)
発表者 横山 佳栄(塩川おはなしの会)宮嶋 千春(田中小学校親子文庫)

1. 発表の概要

塩川お話の会

「まゆとおに」「こいぬのうんち」

塩川お話の会

今回は、手作りのOHPを使った発表を行いました。読み手はナレータと登場人物を担当する2名でした。しっかりとしたベースを読むナレーターの語り口と、登場人物になりきった読み手の絶妙なコンビネーションは、長年の活動を感じさせるものでした。

田中小学校親子文庫

「BINGO」パネルシアター
田中小学校親子文庫

ペープサート・手遊び

「花さき山」大型絵本の読み聞かせ

読み聞かせ活動が活発に行われている田中小学校での、普段通りの子供達に向けての発表を行いました。手遊びなどをいれて、楽しいパネルシアター・ペープサート続き、最後は斉藤隆介のすばらしい世界をたっぷりと聞かせてくれました。大型絵本は遠目にもきれいに見ることが出来ました。

2.討議の内容(質疑応答)・まとめ

Q.小学校における読み聞かせ活動について計画の立て方、子供達の積極的な参加への働きかけ、高学年に対しての取り組み方について教えてください。
A.4月に校長先生をはじめ図書館担当の先生と親子文庫との話し合いの時間をとっていただき、一年間の活動計画を立てています。(学校行事とのすりあわせ、文庫からの提案等)

Q.「読み聞かせ」と一言で言っても、色々なやり方があり感心しましたが、どこで教えていただいたりしているのでしょうか?
A.東御市親子文庫は市の図書館を中心に、5つの小学校が活動をしています。その中で年4回の「いきいき読書講座」で読み聞かせの方法・ブックトーク・子供と本をつなぐ活動・高学年への読み聞かせの方法等会員の皆さんと一緒に勉強をしています。また、ボランティア活動や、語りの会等で個人個人が得た情報も皆さんに提供しています。
~~~人との出会いを大切にしながら、自分たちも楽しく活動し今後も続けていきたい~~~

記録者 櫻井 光枝(東御市親子文庫)

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